柔構造プレハブ二重管
■実用新案出願2003-1637,登録実用新案第3096750号,【流体漏洩感知装置】
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上図は、南極昭和基地で燃料移送配管として敷設されている50A/125A二重管の接続詳細です。
これを例にとって、構造を説明します。
内管50Aは、「固定板」及び「止水板」で外管125Aに溶接された構造になっています。
二重構造になっている部分の「止水板」側は【閉塞】、「固定板」側は【開放】された形です。
内管(50A)同士は、ハウジング形管継手(CDU型ジョイント:タイヨージョイント株式会社製)で接続します。CDUジョイントの左側のパイプは「固定板」側(開放),右側のパイプは「止水板」側(閉塞)となっています。
外管同士は、内管接続部にボディ管150Aをかぶせた状態で、ハウジング形管継手(EXR-2型ジョイント:タイヨージョイント株式会社製)2個で接続します。
この状態で内管の接続部で漏洩が生じた場合、左側パイプの間隙とボディ管内部には流体が充満しますが、右側パイプの間隙へ漏液が流入することはありません。(実用新案登録・第3096750号)
内管を接続しているCDU型ジョイントは約5度の許容たわみ角(50Aの場合)を有しており、外管の接続にEXR-2型ジョイント2個(許容たわみ角4度×2=8度)を用いることで、内管の可とう性が保持される仕組みです。
■二重管サイズ(参考)
内管 | 外管 | ボディ管 |
50A | 125A | 150A |
65A | 150A | 200A |
80A | 150A | 200A |
100A | 200A | 250A |
【配管架台上に取り付けられた二重管(昭和基地・燃料移送管)】
EXR-2型ジョイントを取り外し、ボディ管を左へスライドさせて内管を見せています。
ボディ管内部に漏液センサーとセンサー用自己制御ヒータを装備したタイプを使って、許容たわみ角の確認をしています。
(昭和基地・燃料移送管)
※昭和基地では、漏液センサー使用温度環境(-20℃~+60℃)を確保する為に、自己制御ヒーターを使用しています。