南極昭和基地・発電棟 ②

発電棟・汚水処理棟・管理棟・倉庫棟・第1居住棟・第2居住棟の6棟は通路棟によって結ばれ、基地主要部を構成しています。

通路棟下部には、温水管,給水主管,汚水管,電力ケーブル,通信ケーブル等が敷設されています。

黄色い部分は、基地主要部をつないでいる通路棟の床です。
光沢のある配管が、給水(往・復),温水(往・復)です。
電力や制御・通信関係のケーブルは、配管下に吊下されたケーブルラック上に敷設されています。

 

管材質:SUS304TP sch20S

管口径:40~65A

管接続:リングタイプジョイント

使用圧力:1Mpa

 

昭和基地では、耐候性向上のため外装材にSUS316鋼板(t=1.6)を使用しています。

このプレハブ加工管の特長は、エルボ等の異形管をモジュール化することで、加工管接続部分を保温カバーも含めて同じ形状に統一した点です。

 

 

発電棟と防火区画Aをつなぐ通路を海氷側から見ています。
給水管と温水管は、通路下部を階段状に配管されています。
意匠面からは、通路床面と平行に配管するのが良いのかもしれませんが、プレハブ加工管の現地組立て精度を確保する為にこのような階段状の配管にしています。